松尾古城

  • 読み:まつおこじょう
  • 別名:松尾城、角間の城
  • 所在地:長野県上田市
  • 主要城主:真田氏
  • 文化財指定:上田市指定史跡(昭和47年4月1日)
  • 訪問日:平成19年6月16日

築城年代や歴史的背景は定かではありませんが、真田幸隆以前の前真田氏によって築城されたのではないかと考えられています。真田氏以降は、小県・吾妻間の街道監視の役目を負っていたものと思われます。

真田氏本城から眺める松尾古城。
鉄塔の上のピークが遠見番所、その下のピークが松尾古城主郭です。

松尾古城への登山口。
このすぐ上に日向畑遺跡があります。ここの石垣は松尾古城のものと同じ積み方です。

日向畑遺跡。
上田市指定史跡で、幸隆以前の前真田氏の墳墓と考えられています。また、この辺りは真田氏の角間屋敷の西端と考えられています。

日向畑遺跡の東に位置する安智羅明神宮。
十二神将像が安置されていましたが、そのうち安智羅像は幸隆をモデルにしているといわれています。

日向畑遺跡の脇から西へ向かって続く登山道。
この道は後世造られたもので、大手の道は別にあります。

秋葉社。
上の写真の道は、尾根に出て大手の道とぶつかります。大手の道を尾根沿いに登るとこの秋葉社が見えてきます。

秋葉社の上にはこのような岩場がありますが、現在では取り巻きの道がつけられています。

さらに登ると、このような尾根閉塞の石垣が見えてきます。
この上は五郭にあたります。

高さ3メートルになろうかという石垣。
この上は四郭になります。

松尾古城で最も広い曲輪である二郭。
馬場と伝えられますが、麓からここまで馬を連れてこられないように思えます。

主郭。
二郭から少し登ったところに主郭が設けられています。このような石垣が周囲を取り囲むいびつな三角形の曲輪です。

深さ10メートルにも及ぶ主郭背後の堀切。
左が主郭、右の尾根を登っていくと遠見番所です。

遠見番所

主郭から30分ほど尾根を登るとこのような鉄塔が見えてきます。現在の遠見番所付近で見晴らしが効くのはここだけです。

鉄塔からの展望。
真田郷、真田氏本城戸石城、上田市街が一望できまする。写真ではわかりづらいですが、遠く北アルプスも見えます。

遠見番所。
鉄塔から20分ほど登ると尾根道は平坦になり、尾根を閉塞する石垣が現れます。石垣は麓へ向かって口をあけたコの字型をしています。狼煙台として使われていたと考えられています。

上の写真の反対側から。
石垣の裏側はこのようになっています。城が現役の頃はここから上の写真のような景色が見えていました。

西上州へ抜ける鳥居峠、角間峠、和熊峠の三峠を把握する松尾山の中腹に松尾古城は築かれています。土塁の代わりに石垣が築かれ、「石塁」とも呼ぶべき遺構が残っています。さらに上には「遠見番所」と呼ばれる曲輪があります。
麓の角間集落には、前真田氏の墳墓と推定される日向畑遺跡や、安智羅明神宮など真田氏にゆかりのある遺構が残されています。