江上館

  • 読み:えがみやかた
  • 別名:-
  • 所在地:新潟県胎内市(Mapionで位置を確認)
  • 主要城主:中条氏
  • 文化財指定:国指定史跡(昭和59年10月3日)
  • 訪問日:平成22年6月12日

江上館は、三浦和田一族の中条氏の15世紀ごろの居館です。永世年間に起きた越後守護上杉定実と越後守護代長尾景為の争いでは、本庄氏や色部氏が上杉側についたのに対し、中条氏は長尾氏側につき、本庄氏と戦っています。享禄3年(1530)の上条の乱では、本庄氏とともに上条側につき、のちに再び長尾氏に従っています。

戦国期も後半になると、中条氏は鳥坂城へと居を移し、江上館は廃城となっていたと考えられています。

館の南西から見た江上館主郭。
復元された土塁の上には中条藤資ののぼりが立っています。
藤資は上杉謙信が高野山へ隠居すると言い出した際に、起請文と人質を差し出して翻意を迫ったことで知られています。

館の南西から見た南郭。
馬出しのようになっています。

南郭東端から西側を見たところ。
奥にある屋根の黒い大きな建物は、奥山荘歴史館です。

南郭から主郭へかかる復元木橋と復元された門を見たところ。
主郭のほうが若干高くなっています。

主郭内部を南西端から見たところ。
復元された高さ3mほどの土塁が周囲を取り囲んでいます。
かつて建物があったところが赤い色で平面復元されています。

主郭内に置かれた江上館主郭の復元模型。
手前側が南です。

主郭内部を北西端から見たところ。
真ん中の仕切りの奥(南)が、ハレの場(政務や儀式を執り行った場所)で、手前(北)がケの場(生活空間)であったと考えられています。

主郭から北郭へと通じる門。

主郭と北郭の間の堀。横矢がかけられています。
往時は水を湛えていたと考えられています。

主郭から北郭へ至る橋と北郭の虎口。

南東端から見た北郭内部。
北郭も周囲を土塁が取り囲んでいます。

北郭から北へと続く虎口。

北郭から南に向かって館全体を見たところ。

館の北西端に築かれた鷲麻神社。

主郭の南東端に築かれた稲荷神社。

櫛形山脈北麓の平地に築かれた城館です。周囲は宅地化していますが、館は土塁等が復元され、史跡公園となっています。隣接する奥山荘歴史観では、平安末期に桓武平氏一族の城氏の時代からの歴史が紹介されています。