敏満寺城
- 読み:びんまんじじょう
- 別名:-
- 所在地:滋賀県犬上郡多賀町(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:敏満寺
- 文化財指定:-
敏満寺城は、琵琶湖東岸の青龍山の北西麓に築かれた城で、天台密教の寺院が城砦化したものである。中世には湖東一の大寺院となり、守護大名佐々木氏や京極氏と対立するようになる。永禄5年(1562)、浅井長政に攻められた久徳氏に味方したために長政に攻められ、120以上あった坊舎はほとんどが炎上、さらに元亀3年(1572)には織田信長の命に従わなかったことから、残りの坊舎も焼かれ、寺領は取り上げられ、敏満寺城は衰退していった。慶長年間(1596~1615)には残った礎石も彦根城築城のために運び去られた。
現在では、城域のほとんどが高速道路の下になっているが、多賀サービスエリア上りの一角に小公園が整備され、土塁や櫓台の遺構を見ることができる。
名神高速道路多賀サービスエリア上りの一角にある敏満寺城跡の碑。
後ろにはサービスエリアのガソリンスタンドが見える。
主郭の土塁。
碑から見た主郭内部。
櫓台跡。
訪城:平成24年10月6日
滋賀 近江