安田城
- 読み:やすだじょう
- 別名:-
- 所在地:富山県富山市(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:岡嶋氏
- 文化財指定:国指定史跡(昭和56年2月23日)
安田城は、井田川西岸の平地に築かれた平城で、天正13年(1585)に羽柴秀吉が本陣を敷いた白鳥城の支城として築かれた。文献に登場するもののその所在が確定していない安城をその前身とする説もある。前田氏配下の岡嶋一吉が城主を務め、佐々成政降伏後に越中が前田氏の領地になると、再び岡嶋一吉が城主を務めた。慶長4年(1599)、前田利家が死去すると一吉は前田利家とともに加賀へ移り、安田城には代官が置かれたが、その後間もなく廃城となったと考えられている。
廃城後、耕地として利用されていたが、昭和50年代の発掘調査で「安田古城之図」に描かれたとおりの遺構が確認されたことから保存がなされ、国の史跡に指定されている。
右郭に設置されている安田城の復元模型。
左奥の本丸、右奥の二の丸、手前の右郭の三つの曲輪で構成されている。本丸の軸線が二の丸・右郭に対しずれているのがわかる。
右郭の虎口。
土橋が設けられているが、往時の土橋は水面下に設けられ、その存在が隠されていたと考えられている。
右郭虎口から見た濠。
往時は井田川の水が引き込まれていた。
右郭。
安田城址復元がされる前は、地元の人に「カネツキドウ」と呼ばれていた。
右郭方向から見た二の丸。
二の丸。
東・南・西を高さ1.5mほどの土塁が取り囲んでいる。
二の丸の南の虎口。
二の丸と本丸を結ぶ通路。土橋の上に木橋が設けられています。
本来、土橋は水面下に設けられており、木橋を撤去すると土橋の存在がわからないようになっていたと考えられている。
本丸。
周囲を高さ4mほどの土塁が取り囲んでいる。
本丸を取り囲む土塁。
幅は14mもある。
訪城:平成21年7月25日
富山 越中