細野氏館
- 読み:ほそのしやかた
- 別名:大高山城
- 所在地:群馬県吾妻郡中之条町(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:細野氏
- 文化財指定:-
細野氏館は、上野国と信濃国の境の大高山南麓の盆地状の湿地に築かれた城館で、寿永3年(1184)の粟津の戦いで源義経軍に敗れた木曽義仲の配下であった細野御殿介が、義仲の胤を宿した娘を守り隠れ住むために築いたと伝えられる。建久4年(1193)、源頼朝が浅間山北麓に狩りに訪れた際に御殿介はその案内をし、草津温泉を発見したことから湯本の苗字と草津の地を与えられ、戦国時代に真田氏に仕えた湯本氏の祖となったと伝えられている。実際に細野氏が隠れ住んだかどうかは定かではないが、由来不明の五輪塔が付近から発見されるなど、人の住んだ形跡が残されている。
細野氏館位置図(地理院地図より)。
上信国境の標高1800メートル近い湿地帯に位置する。
地図では天狗平と表示されているが、細野平とも呼ばれている。
周囲にはミドノ(御殿)尾根、オッタテ(御館)の峰など、細野氏館に由来するような地名も残されている。
南方約7kmからの遠望。
矢印のところが細野氏館。
訪城:未踏査(道がないため到達不可。遠望のみ)
群馬 上野