元木山城
- 読み:もときやまじょう
- 別名:元木山柵、大笠館
- 所在地:東京都町田市(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:神蔵氏
- 文化財指定:‐
元木山城は、鶴見川と真光寺川に挟まれた平地に築かれた城で、神蔵盛清によって築かれた。越後にいた神蔵盛清は大永5年(1525)6月に上杉朝興配下の三戸義宣との合戦に破れ、出羽、陸奥を経て同年11月に当地に来着。北条氏綱の許しを得て元木山に城を築く。氏綱に加勢した盛清は翌大永6年(1526)に浄土野森において扇谷上杉氏との戦いに勝利。その功により当地の客人領主となり、当地を能ヶ谷と命名。天文13年(1544)には城内に瑞香殿館を建立した。天正18年(1590)の豊臣秀吉の小田原征伐で北条氏が滅亡した後も神蔵氏はこの地にとどまり続け、江戸時代には名主を務めている。瑞香殿館は幕府により一度取り壊されるが、元禄6年(1693)に再建。現在の建物は明治39年(1906)に建てられたもので、一部に元禄期の部材が使われている。瑞香殿館と庭園は神蔵氏により一般に公開されていたが、平成27年(2015)に一時閉館。その後町田市が買い取り、再オープンに向け整備が進められている。
香山緑地となっている元木山城だが、再オープンに向け整備中で内部に入ることはできない。
香山緑地南側の土塁。
現在見られる土塁は神蔵氏が名主だった頃のものと思われる。
鶴川街道に面した土塁。
訪城:令和元年7月7日
東京 武蔵