穏内館
- 読み:おんないだて
- 別名:-
- 所在地:北海道松前郡福島町(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:蒋土(こもつち)氏
- 文化財指定:-
穏内館は、吉岡川河口の南岸の台地上に築かれた城館で、松前藩の歴史書『新羅之記録』に登場する12の館「道南十二館」の一つである。館の歴史はよくわかっていないが、安東氏配下の蒋土甲斐守季直が館主を務めていた長禄元年(1457)、コシャマインの戦いで攻め落とされ、そのまま廃城になったと考えられている。1辺80メートル四方の土塁と空堀を備えた単郭式の城館であったが、青函トンネル建設と国道228号の改良工事のため館のあった台地が削り取られ、遺構は消滅している。
昭和45年(1970)10月の穏内館周辺の航空写真(地理院地図より)。
丸で囲ったあたりに穏内館があったが、青函トンネル工事と国道改良工事のためこの台地はごっそり削られ遺構は消滅している。
福島町漁村環境改善総合センターの敷地に立つ穏内館遺跡の標柱
この地に穏内館があったことを現代に伝えるのはこの標柱のみとなっている。
訪城:令和6年6月30日
北海道 渡島