大津城

  • 読み:おおつじょう
  • 別名:-
  • 所在地:滋賀県大津市(GoogleMapで位置を確認)
  • 主要城主:浅野氏、増田氏、新庄氏、京極氏、戸田氏
  • 文化財指定:-

大津城は琵琶湖南端部の水辺に築かれた水城で、天正14年(1586)に坂本城を廃城にした豊臣秀吉が浅野長政に命じて新たに築かせたのが始まりである。その後増田長盛、新庄直頼が城主を務め、文禄4年(1595)には京極高次が城主となった。慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いでは京極高次は東軍に属し、大津城は9月7日より西軍の毛利元康、立花宗茂らの軍勢に包囲され攻城戦が始まる。これに先立ち京極高次は城下町を焼き払ったうえで籠城したが、9月14日に降伏開城。高次は剃髪して高野山へ入った。しかし、西軍の大軍を大津城に釘付けにした功績が大きかったことから、徳川家康は後に高次を高野山より呼び戻して若狭小浜城に封じている。高次が小浜城へ移ると荒廃した大津城は廃城となり、新たに膳所城が築かれた。大津城の戦いで戦火を免れた建物は彦根城と膳所城に転用されている。

現在の大津城跡は市街化が進み、遺構は全く見られない。

大津城全体図(現地案内板より)。
琵琶湖の水を堀に引き入れた湖城であった。

比叡山より大津城跡遠望(○のあたり)。

本丸跡に建つ大津城跡の碑。

本丸跡から見る琵琶湖。

訪城:平成30年11月18日・令和元年6月8日

滋賀 近江