御館

御館は、関川に流れ込む御館川の北岸の平地に築かれた館で、平井城を追われた関東管領上杉憲政の居館として、永禄年間(1558~70)に長尾景虎によって築かれた。館は二重の堀の囲まれ、東西250メートル、南北150メートルの規模であったと考えられている。関東管領職と上杉の家督を継いだ長尾景虎(上杉謙信)も政庁として使用している。

天正6年(1578)に謙信が急逝すると、二人の養子の景勝と景虎の間で跡目争い「御館の乱」が勃発。翌天正7年7月に景虎の立てこもる御館は景勝税の総攻撃を受けて落城した。現在は宅地化が進み、中心部が御館公園として整備されているが、以降はほとんど見られない。

御館跡平面図(現地案内板より)。
この図は下が北になる。
主郭を二重の堀が取り囲み、全部で5つの曲輪が配置された館であった。

御館主郭中心部の御館公園。
説明看板と小さな石柱が建つだけで、周囲は住宅街になっている。

訪城:平成21年7月24日

新潟 越後