原畑城

  • 読み:はらはたじょう
  • 別名:室賀城
  • 所在地:長野県上田市(GoogleMapで位置を確認)
  • 主要城主:室賀氏
  • 文化財指定:-

原畑城は、室賀川に流れ込む大沢川北岸のわずかな平地に築かれた城で、築城年代ははっきりしていないが、室賀氏によって築かれたとされる。北の山の笹洞城は詰の城であり、二つ合わせて室賀城とも呼ばれる。室賀氏は初め葛尾城の村上氏に従っていたが、村上義清が武田信玄(晴信)によって越後へ追いやられると、武田氏に従った。天正10年(1582)に武田氏が滅んでからは徳川家康に従い、翌天正11年には真田氏と争ったが、和睦している。しかし室賀正武は後に真田氏によって謀殺された。室賀氏の一族は室賀源十郎が徳川氏に仕え、江戸時代には旗本となり、尾張藩に仕えている。現在は宅地化や農地化が進み遺構は少ないが、周囲の地形に名残が見られる。

西の端から原畑城を見たところ。
耕地化・宅地化が進み、中央を道路が通っている。

神北側には高さ3~4mほどの段差が見られる。

南側は大沢川に面している。
川沿いのこの耕地も何らかの曲輪だったと思われる。

西の端に設けられた堀切。
奥に見える山の上が笹洞城

訪城:平成28年3月12日

長野 信濃