古城
- 読み:こじょう
- 別名:小城
- 所在地:群馬県吾妻郡中之条町(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:尻高(しったか)氏、真田氏
- 文化財指定:-
古城は、桃瀬川が吾妻川に合流する崖の上に築かれた城で、築城年代ははっきりしていない。『吾妻記』によると、天正8年(1580)12月に真田昌幸の家臣であった池田佐渡守、海野郷左衛門、渡辺茂右衛門が、北条氏配下の尻高氏のものであった桃瀬川河畔のこの城に夜襲をかけ、奪い取ったと伝えられている。この時、城主であった尻高摂津守は自刃し、一族の尻高庄次郎は白井城へ敗走している。その後天正17年(1589)12月、北条氏配下の白井長尾氏が白井城から出撃し、古城に迫ったが、真田方は防衛に成功した。翌天正18年2月上旬、白井長尾氏は古城を奪取。これに対し同2月20日頃、真田氏配下の小渕次郎右衛門、一場茂右衛門が10人程度で古城を攻撃し、奪い返している。現在城跡には古城公園が造られている。
二郭。
二郭は主郭の北と東を取り囲んでいたが、現在は東の一部のみが公園となっている。
笹曲輪から見上げた二郭。
二郭の切岸であるが、どの程度改変されたのかはわからない。
笹曲輪。
笹曲輪の下部に石積が築かれているが、後世の改変と思われる。
城の東を流れる桃瀬川。
訪城:平成20年4月27日
群馬 上野