茂別館
- 読み:茂別館
- 別名:-
- 所在地:北海道北斗市(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:安東氏、下国氏
- 文化財指定:国指定史跡(昭和57年7月3日)
茂別館は、茂辺地川東岸の丘陵上に築かれた城館で、松前藩の歴史書『新羅之記録』に登場する12の館「道南十二館」の一つである。嘉吉3年(1443)に津軽から渡道した安藤盛季が築いたのが始まりとされる。館は南の大館と北の小館の2つの曲輪で構成され、大館と小館の間は自然の沢で仕切られている。康正2年(1456)、政季は出羽国に移り、その弟の下国家政が宇須岸館の河野氏の支援を受けながら茂別館を守った。長禄元年(1457)のコシャマインの戦いでは道南十二館のほかの10館が攻め落とされるなか、花沢館とともに陥落せずに残った。その後の下国氏は松前藩に属した。現在は大館に矢不来天満宮が鎮座している。
茂別館の概略図(現地案内板より)。
西側には茂辺地川が流れ、2つの曲輪で構成される。
南西端から見る大館。
大館に鎮座する矢不来天満宮。
矢不来天満宮裏の土塁。
大館と小館の間の沢。
茂別館の西を流れる茂辺地川。写真奥で函館湾に注ぐ。
訪城:令和6年6月30日
北海道 渡島