横田城

横田城は、猿ヶ石川西岸の護摩堂山に築かれた城で建保年間(1213~1218)に築かれたと伝えられる。ここを居城とした阿曽沼氏は当初、猿ヶ石川を挟んで反対側に聳える八幡山を築城地として選ぶが、領主に夢のお告げがあったためこの地に変えられたと言われている。天正年間(1573~1591)になると、阿曽沼氏は遠野盆地の南に新・横田城(後の鍋倉城)を築いて本拠を移し、横田城は廃城となっている。

横田城登城口。

登城口から続く道を上から見たところ。
この辺りは堀切のようになっている。

主郭への道から下を見ると、人工的に平らにしたような地形が見られる。
遺構なのか耕地の跡なのかは定かではない。

主郭付近の様子。
奥に薬師堂が見える。

主郭に建つ薬師堂。

薬師堂の横には遠野市の天然記念物のヒガンザクラ(左)とヤマザクラ(右)の巨木が立っている。

薬師堂背後から見た主郭の様子。

訪城:平成22年7月31日

岩手 陸奥