武居城
- 読み:たけいじょう
- 別名:武井城、片山古城
- 所在地:長野県諏訪市(GoogleMapで位置を確認)
- 主要城主:諏訪氏
- 文化財指定:-
武居城は、守屋山の北麓、諏訪大社上社本宮に隣接して築かれた山城で、元徳2年(1330)に鎌倉幕府執権北条高時の婿となった諏訪時重によって築かれたとされる。正慶2年(1333)に鎌倉幕府が倒されると、時重は高時とともに自害。その後の城主は不明となる。文明5年(1473)の文明の内訌で大祝職と惣領職を独占しようとして失敗し高遠へ逃れた諏訪頼満は、文明16年(1484)に小笠原貞政、高遠継宗の助けを得て諏訪に侵攻し、打ち捨てられていた片山古城(武居城)に入り、干沢城の諏訪氏と対峙した。天文年間(1532~1555)には諏訪頼重家臣の篠原与三郎が城代となり、頼重が武田氏によって謀殺されると、大祝家の管理下に置かれた。天正10年(1582)には諏訪頼忠が諏訪に復帰したが、武居城は再び使用されることなく廃城となった。現在は森林公園となり、土塁や堀が残されている。
北麓の居館部の武居畑(片山)から見た武居城。
居館部の武居畑(片山)。
この辺り一帯は縄文時代から中世までの遺跡が重複して集中している。
武居城の登城口。
登城道を兼ねた竪堀。
登城道を兼ねた主郭東側の横堀。
主郭。
主郭から見た二郭。
守屋山方面の土橋
訪城:平成27年9月21日
長野 信濃